私がペンキ屋を始めたころのお話です。
住宅内部の枠廻り塗装をよくおこないました。(扉の枠)
大工さんに「扉の木目肌の色合いに合わせて塗ってくれ」と頼まれるが、
木肌の色付け(着色)が意外に難しい。木の材質により良く色が出る
ものであったり、逆に硬い木などは色が入らない。
今の時代、このような仕事がなくなり、若い塗装職人はあまりこの技術
を知らないのではないだろうか? 弊社の若い職人も例外ではない。
さて、私の休日は骨董市めぐり。 先日面白い物を発見しました。
昭和29年発行の「木材の塗装」なる本が並んでいた。
この本には「漆塗り」や「カシュー塗装」が当たり前のごとく書いてあり
この年代の職人はこの技術を習得していたのだろうか?
またさらに驚くことは、すべて素材から塗料を造るようだ。
私の時代20年前と60年前、さらに現在、塗装技術の変化、面白い
本に出合いました。
追伸
当時の塗料素材には体に悪そうな物のオンパレードです。