塗装工事で最も重要な工事工程は、実は塗装が終わってしまえば目に見えなくなってしまう下地処理です。
屋根や外壁などを塗り替えると、新築のときのに美しさが蘇り見違えるようにきれいになります。ここまではどの塗装会社を選んでもだいたい満足は得られるでしょう。しかし、その美しさを長く保っていくためには、目に見える仕上げ以外の作業をしっかり行っておく必要があります。裏を返せば、この目に見えない作業をおろそかにしてしまうと5年や10年時間が経っていくうちに、塗料の劣化やサビの発生などでその違いは確実に現れてきます。長い目で見れば、この下地処理をしっかりやったか否かで大きな差が出てきてしまうのです。
私たちインペックスは、この下地処理こそしっかりと着実に行っていきます。その工程をざっとご紹介すると、まず外壁や屋根を高圧洗浄して、ほこりや汚れ、カビや藻などをきれいに取り除きます。サビも落とします。その後、サビ止めや、上塗りが密着するようにするための下塗りを施し、仕上げに用いる塗料で2回、中塗りと上塗りを実施する…と目に見えない作業とは言え、かなりの工程があります。
正しい手順で作業を進めていることをお伝えできるように、私たちは施工中の写真もたくさん撮影しています。いつ、どんな時に作業の様子をご覧いただいても大丈夫。そんな現場を心がけています。
主な下地処理
高圧洗浄
外壁や屋根など比較的面積の大きい部位に有効で、旧塗膜に付着している汚れを除去するための工程です。強い圧力によって噴射される水により、洗浄というよりも薄く削ぎ取る工程となります。
クラック(ひび割れ)の下地処理
モルタル壁の表層部分のひび割れ等に施す下地処理です。モルタルは経年劣化により、ひび割れを生じてしまうことがあります。このようなクラックの中でもひび割れが表層部分で留まっているヘアークラックに対して必要な下地処理が、下塗り材による「刷り込み」工程です。たとえ、割れの小さいヘアークラックであったとしても、塗装工程だけではその場しのぎとなってしまい、数年もするとクラックの跡が出てきてしまうのでこの工程が必要になってきます。ひび割れの中に下塗り材を刷り込むため、ラスター等、硬い毛の刷毛を用いて行います。材料は微弾性フィラーやセメントフィラーを使用します。
サイディング壁の下地処理
外壁がサイディングの場合、もっとも重要となる下地処理がサイデイングの継ぎ目(目地)部分の「コーキング処理」になります。このコーキングは時間の経過と共に硬くなり、やがてひび割れや収縮が生じてきます。ひび割れや収縮が起きると、そこから雨水が浸入して建物の骨組みを傷める原因になります。すぐ対応しておく必要があります。