社内改善活動 塗料廃棄 水性編
施工管理部 渡部です。
今回は水性塗料の廃棄方法についての改善になります。
そもそも水性・油性に関わらず、塗料全般の廃棄方法を皆さんはご存知でしょうか?
実は結構苦労するもので、ただ単純に産業廃棄物処分場へ持ち込めばいいというものでもありません。
塗料は液体なので、産業廃棄物処分場へ持ち込む前に一度固形にする作業がいるのです。
今までインペックスで行っていた水性塗料の廃棄方法はというと。
塗料缶に残った余りの材料は、吸水性のいい砂や紙・米ぬかなどに混ぜ合わせ空気に触れさせることで硬化させ固形ゴミとして扱います。
刷毛などの道具についた塗料は水道水でよく溶かしながら洗い流していきます。もちろん洗い流した塗料は周囲に垂れ流しにするわけにもいかないので全て空き缶やバケツの中に溜めておきます。
そして洗い終わると、溜めた水を吸水性のいい砂や紙・米ぬかに混ぜ合わせ空気に触れさせ固形に・・・
といったことをしていました。
しかしこの作業は、道具を洗った塗料混じりの汚水と同等量の固形物を混ぜ合わせるため最終的な廃棄物の体積を増やしているのです。しかも固まるまでにかなりの時間がかかるという、なんとも効率の悪いものでコストも手間もバカにならない・・・
これを改善する方法。
数年前にとある現場で購入することとなったが、ほとんど使用することのなかった便利な機械がインペックスにはある。
上記のような対策にもってこいの製品だ。
※使用感満載のお見苦しい写真で申し訳ありません・・・
写真の製品は、
道具を洗った汚水をシンクに溜め、特殊な紛体薬品を混ぜる
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付属のエアレーション機能にてしばらく撹拌する
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固形化したゴミと透明な水に分離する。(分離するとこ見てるの楽しいです)
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シンクの排水口を開放しフィルターを通すことによって、固形物はフィルターへ留まり、透明な水は下の貯水タンクへ流れる。
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貯水タンクへ流れた水はポンプにてシンク上に付いたホースに汲み上げられ洗い水として再利用できる!!
というもの。
固形物としての物量を抑え、水道代の節約、手間の低減、環境配慮。一石を投じて何鳥になることか。
そんな環境に配慮するインペックスにはこんなゲストも来てくれるのです。
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(会社裏の用水路にて アカミミガメ)
今回の社内改善も絶大な効果を生み出す成果となりました。