22.04.16
大規模修繕工事 下地調査
施工管理部 渡部です。
先日着工しました大規模修繕工事から、足場組立中の様子です。
隣地との境界に余裕がなく、職人さんたちと頭を悩ませながら鋭意仮設中。
さて、マンションの大規模修繕工事では足場を架け、最初ににやるべきことがあります。
それは、「下地調査」と呼ばれ、外壁修繕を行う前に壁がどれくらい傷んでいるのかを調査するというものです。
亀裂や塗膜の剥がれなどは目視にて調査、壁の中に空洞が出来てしまう現象「浮き」は表面を打診棒で叩き耳にて調査。
調査結果は壁にマーキングし、図面に書き込みます。
完成した図面は実際に足場に上らなくても一目で外壁の傷み状況を確認できるようになります。
最初の足場架設写真とは別現場になりますが、出来上がった補修図面が以下になります。
実際の劣化状況を可視化することにより、お客様や職人さんと詳細なやり取りをすることが可能です。
逆に、飛び込み営業などで上がって来た見積に「下地補修 一式 ○○○万円」などと書いてあったら注意すべきです。軽微な場合を除き「一式」でまとめられる工事ではありません。しっかりとした調査を行い、適材適所な工事を提案する。これが大事です。
「下地調査の結果によって実数清算とする」という旨の見積内容なら安心してよいと思います。
マンションオーナーさんや管理組合の方など、改修工事を考えている方はお見積りの参考にしてみてください。